いくら言っても勉強しないので、部活や習いごとをやめさせた、と言う話を聞きます。結果、子どもは親が望むように勉強をするようになるでしょうか。

勉強に集中しないからといって、部活を取り上げたら、何が起きるでしょう。もしかしたら、子どもの思いとしては、学校に通う意味がなくなるかもしれません。また、時間ができたから勉強をしようという状況になるとは限りません。もしかすると、日々の意欲が減退してやる気を失うことも予想できます。

そこで今月は、子どもが自主的に「好きなこと」と「しなければならないこと」のバランスをとって、それらを両立させることができるようにするためのひとつの具体的な対話例をご紹介したいと思います。

母:「太郎、最近勉強する時間が少ないんじゃないかとお母さんは心配だわ。」

子:「だって部活の練習が厳しくて、疲れてそんな気になれないんだ。」

母:「何かに夢中になることは大事なことだと思うし、本当にあなたは弱音も吐かずに頑張っているから、お母さんはとても嬉しいし、心から応援しているのよ。でも、全く家で勉強できないようでは、親として心配なのよ。高校の進学もあるし・・・」

子:「確かに、少しはやらなきゃいけないと思うんだけれど、どうしても疲れて、それでわからないとなると、やる気がなくなって寝ちゃうんだよね」

母:「確かに、疲れているときはパッと終わらないと嫌になってしまうわねぇ。でも、わからないから、やる気がなくなるのは問題だわ。部活でうまくいかない時もやる気がなくなるの?」

子:「いやぁ、部活の時には、上手くできるように、頑張ろうと思うよ。」

母:「そうでしょ。太郎はできないからって、諦める子じゃないことはよくわかっているわ。だから、勉強も頑張れるんじゃないかと思うのよ。」

子:「じゃあ、毎日30分位は勉強してみるよ。でも、わからない問題がでてきたらどうしよう。」

母:「お母さんにわかるところなら、ヒントをあげるわ。それに、塾の先生ならいつでも答えてくれるでしょ。」

子:「そうだね。わかった!そうするよ。」

母:「お母さんの気持ちをわかってくれてありがとう。大変だけど頑張ってみて、もし、上手くいかなかったらまた相談しましょう」

子:「うん。」

このような冷静な話し合いをすれば、かなり高い可能性で状況は変わるものです。

夢中になっていることの中に、苦手なことへの意欲を高めるヒントに気づけるかも             しれません。(塾長 冨永)

「排除ではなく両立を目指す!!」